1947-08-12 第1回国会 参議院 司法委員会 第12号
こうして夫婦共に手をつないで、夫の足らざるを補い、妻の足らざるを夫が導いて行くところ、そこに大なる夫婦愛があり、すべてを許し合つて共同生活を送るということが、結婚の道なのであります。 併し、このような理想的な結婚生活を送れる人ばかりがあるとは考えられないのであります。
こうして夫婦共に手をつないで、夫の足らざるを補い、妻の足らざるを夫が導いて行くところ、そこに大なる夫婦愛があり、すべてを許し合つて共同生活を送るということが、結婚の道なのであります。 併し、このような理想的な結婚生活を送れる人ばかりがあるとは考えられないのであります。
ただこれは實際上の問題、實生活の問題、あるいは道徳の問題として遺せばよろしいので、法制の問題としてよくいうわくを設けて、戸主、家族という關係を法制の上において認めなくても、これは實際生活、家庭生活において、從來通り、相互いに助け合つて共同生活を營むということは、わが國の美風であり、生産増強等のためにも役立つ制度であろうと思います。